『週刊ダイヤモンド』新聞テレビ複合不況2008年12月6日号
2009-01-10


『週刊ダイヤモンド』2008年12月6日号は、特集「新聞テレビ複合不況」。 興味をひかれて、手に取る。 マスコミって、こんな大変なのか、というのが、はじめの印象。

しかし、読み進むうちに、記事のルーズさが目についてきて、 まじめに読むのが馬鹿らしくもなってくる。

たとえば、51ページ掲載の上杉隆インタビューでは、「ニューヨークタイムズ紙は記者が約300人にすぎず」との記述があるのに、次の52-53ページに掲載された米国在住の女性ジャーナリストの記事では、「NYTは1300人いた記者職を100人削減」(p.53一段目)とされている。いったい、New York Timesの記者数は、1300人と300人のどっちだ?編集部で、チェックしているのだろうか?どちらかが、間違いなのだろうか?もし、1300人が間違いで、元NYT東京支局記者の上杉氏が主張する300人が正しいとしたら、100人の削減というのは、とんでもない事態だ。あるいは、「記者」の定義が、上杉氏と女性ジャーナリストで違うのだろうか?そうならば、編集部のほうで、注を入れるなり、「記者」という同じ語をつかわず、別の語を使うなり(たとえば、「社内の記者数」と「契約記者も含めた記者数」)するのが、普通だろう。

ほかにも、同様の疑問が生じる箇所がいくつかあったように思う。(どこだったか、忘れた…。)

些細な点なのだろうけれども、こういうところから、誌全体の信憑性すら、怪しく思えてくるから、不思議である。

[Buch, Zeitschrift]
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